ただの同居人

「レス」の克服
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セックスレスの問題を抱えている夫婦の間で、よく聞かれる言葉だ。

これまで、そんな風に自分が思うようになるなんて、考えてもみなかった。

女性の読者の中には、不快に感じる人もいるだろうと思う。だが、セックスの有無が、相手への愛着に直結する性質の自分にとっては、「セックスなし」という関係になったことで妻に対して「単なる同居人」という風な意識が出てきた。

この「同居人」という意識を持っての相手との関係調整は、自分は割と得意な分野だ。仕事やらなにやらで、常に人間関係の調整をしているので、そのくらいの距離感なら無意識でも調整できる。

「夫婦として」とか、「妻として」とか、そういう意識を強く残していると、どうしても色んなことを期待して、期待通りにいかないと「なんでここまでしてくれないんだ」とか、「なんで気を遣ってくれないのか」と余計な怒りを起こしてしまうが「同居人」という意識なら、ちょっとくらいのことで腹を立てることはない。

そんな風に考えるなんて寂しいよなぁ、と以前は思っていたが。その方が、なんだか楽な気がしてきた。

ある本で読んだのだが、今後、50代から60代に差し掛かってくると、男女間のホルモンの分泌具合は似たようなものに変化していき、脳は男女間の差がなくなり「同化」していくのだという。そうすると、「生活を共にし、似た考えをする相手」に、「愛着」を覚えていくそうだ。

男女ではなく、同居人として。それが、早く来た、というだけの話なのかもしれない。

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