先日ご紹介した 小野美世さんの「誰にも言えない夫婦の悩み相談室」がようやく手元に届いた。
東京や大阪の大きな書店でも品切れだったりしてたみたいだから、僕が住んでいる片田舎の書店までは届かない。最終的にはネットで頼んだ。
それほど、「夫婦間の問題」で悩んでいる人が多くて、そしてその解決のための答えを求めている人が多い、ということだろう。
2時間ほどで読了した。
基本的に、女性に向けて書いている本だが、心屋さん他男性の心理カウンセラーさんたちが「男性も読むべし!」とお勧めしているだけあって、確かに男性にとっては「うちの妻は、こんな風に思っていたのか!」と目から鱗が落ちる内容だと思う。男性にも一読をお勧めしたい。
だが、読み終わってから、少し虚しい思いというか、遣る瀬無い思いに襲われた。
妻は、多分反発して読まないだろう。
勧めるだけでも、きっと嫌な顔をするだろう。
いや、「まだ言うのか!」と、喧嘩腰で突っかかってくるかもしれない。
彼女に一番足りない「負けるが花」というスタンスだが、全力で「負ける」ことを拒み、その負担を全てこちらに押し付けている今現在を考えれば、「私に変われって言うの!?」となるのは必至だ。
結局、良薬も口にしなけりゃただの粉。そうなると、読んで「為になるなぁ」などと思っている自分がなんだか哀れで。情けなくて。
先日ある読者の方から「奥さんと、合わないんじゃないですか?」とコメントをいただいた。
そう、その通り。合わないんです。本来は別々の道を歩んでいくべき二人なんです。
それを、無理に一緒に居ようとしているんです。
だから、あちこちに歪みが出ているんです。
結局、拒まれようが、突き返されようが、怯むことなくぶつかっていく、僕にそういう性根がないのが、一番の問題なのかもなと、してはいけない自己嫌悪に落ちてしまった。
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