一緒にお風呂(続き)

「レス」の克服
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「ずっと一緒に入りたくないって言ってたやん。何で急に?」と妻はしつこく聞いてくる。

自分でも、何でなのかは分からない。ただそんな気分になっただけだ。

正直に言えば、若いころと違って妻もだいぶ太ってしまい、しかもお腹と腰回りが大分だぶついてきているので、できれば明るいところで拝みたくはないところ。

でもなぜだか、一緒に入ったらいいのに、と思ったのだった。

それはきっと、僕が妻に対して取り繕わずに生きることが出来るようになった証拠なのだと思う。以前は、妻の前で局部を洗うのが嫌だ、とかそんな感情が先に来てリラックスできなかったのだと思う。でも今は、妻の前でも素の自分で居られるようになったから、わざわざお風呂で自分を出さなくても良くなったのだろう。

妻は、「エッチなことしないんだったら、いいよ」とか言うけれど、「それは約束できないなぁ」というと、「じゃぁ、入らん」と言っていた。

でも、僕が浴槽に浸かっていると、浴室のドアの所まで来て話しかけてくる。

また。この人も素直ではない。そんなに入りたければ、入ってくればいいのに。

「入ったら?何もせんから」と声をかけると、嬉しそうに入ってきた。

何年振りだろう。確か、レスで激しく衝突していたころに、仲直りのための「行為」をしたときに一緒に入って、浴槽の中でのぼせてしまって、妻がしばらく動けなくなったことがあったが、あの時以来じゃないかな。もうかれこれ、3年ぶりくらいじゃないかな。。。

もちろん、約束していたので、僕はなるべく妻の方を見ないように、ましてや手を伸ばして触ったりしないように。約束通り、「なにもせず」に入浴タイムは終了。

しかし、妻にとっては一緒にお風呂に入る、ということは僕が思っている以上に「大事なこと」だったのかもしれない。やけに嬉しそうな妻の様子を見ていると、そんな風にも感じた。そして何より、こちらの一方的な気持ちだけでそれを突っぱねてしまっていたことを、申し訳なく感じた。

これからは、ちょくちょく一緒に入ってもいいかもしれない。

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