人間の脳は「都合よく」できている。

「レス」の克服
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最近、妻と会話している中で、かつて妻が言ったことを「え、そんなこと言ったっけ?」みたいに返されることがよくあります。

僕が記憶しているそういう「ネガティブ」な発言は、そのほとんどが夫婦間が険悪な状態の頃のもの。

例えば、僕が以前リフォーム会社をパワハラで追い詰められ辞めたときに、妻が言った「最低でも30万くらいは稼ぐ仕事についてもらわないと、無責任よ!」という一言。

僕はその一言を、この人は自分で家計を支えようという気持ちはないんだな、こちらが鬱寸前まで病んでても金のことを優先するんだな、とかそんな風に「ネガティブ」に捉えていました。まぁ「しんどい時にきついことを言いやがって」と、恨んでいたという感じでしょうか。

でも、本人に聞くと「え、そんなこと言った覚えはないよ」という。いや、確かにこんな風に言ったじゃないか、と言うと、「そういうつもりで言った訳ではない」とも。

典型的な「後者」である妻にとっては、その時の彼女の「感情」で物を言っているので、今の感情と則さない過去の発言は「無かったことになっている」のだと思います。

でもこれは何も、妻だけに限った話ではありません。

僕の方も、妻から「前にあなたにこんな風に言われた!」ということに対して、「え、そんなこと言ったっけ?」となることがよくあります。

結局、僕も妻も以前険悪だったころに「相手に言われて引っ掛かっていること」は執念深く覚えていて、「自分が言った酷いこと」は忘れている。そういうことだと思うんです。

繰り返しになりますが、人の脳というのは「自分に都合のいい」ように過去の記憶を改竄する特徴があります。そのことを踏まえて考えれば、過去に言われた一言にいつまでも縛られることは、あまり意味のないことなのかもしれません。

 

 

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