壊れた腕時計

「レス」の克服
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妻と結婚したときに買った腕時計が壊れてしまいました。

結婚した直後に「結婚もしたし、少し大人っぽい時計を」と思い、自分で買った時計です。

国内のメーカーの物ですし、10万円くらいの時計なので、ロレックスとかフランクミューラーとか、海外のいわゆる高級時計をしている人からすれば、なんてことない時計です。

実はこの時計、数年前にも一度壊れて、修理したことがありました。

当時、僕ら夫婦の仲は一番荒れていたところから、少しだけ立ち直りかけていた時期でしたが、まだまだちょっとしたことで衝突しがちで、「予断を許さない」状況にありました。

そう、ちょうどこのブログを書き始める、一個前のブログを書いていたころにあたると思います。

時計屋さん経由でメーカーに見てもらったところ、内部が腐食していて、部品交換とオーバーホールで3万円ほどかかるとのこと。

当時の僕は、悩みました。

結婚を機に買った時計なので、少々高くても修理代を払って使い続けるべきか。

3万円出す位なら、現場につけていけるような丈夫な時計を新しく買い直すか。

当時、ちょうど夫婦関係も揺れていたところだったので、本当に悩みました。

で結局、修理することにしたんです。

当時の僕の心境は、結婚を機に買った時計を捨てるのは、夫婦の関係を捨てることにつながるような気がして。

それに加えて、安くない費用を掛けて時計を修理することで、夫婦の関係が良くなることを期待していた自分も居たと思います。妻に対して、「俺はこんなにこの結婚を大事にしようとしているんだ」とアピールしようとしていた部分もありました。

でも、3万円もかけて修理したのに、メーカーさんが言うに「濡れることはなるべく避けて使ってください(ウォータープルーフのはずなのに!)。汗で濡れるのもダメです」とのこと。しかも、「元に戻せる訳ではありません」とのこと。

なんだか、僕達夫婦の関係を象徴しているようで暗然としました。そしてその後、妻と大喧嘩になり「離婚」の二文字もチラついていたころに修理が終わったので、「すっぱり捨てて、新しい時計にすれば良かった!」と後悔したのを覚えています。

「汗で濡れるのもダメ」とあっては、日常的につける訳にもいかず、その腕時計は光が当たる棚の上に置いた状態で、ちょっと特別な時にだけつけるような使い方をしていましたが、昨日つけて見たら、電波時計なのに時間がズレてしまっている。

もう、迷わずに新しいものに変えようと思います。時計に願をかけなくても、妻との関係は自分の意志でやっていくしかないと分かったので。

 

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